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施設長ご挨拶

誠実に子どもたちに向き合い、そして寄り添う

デンマーク牧場では、25年以上前よりフリースクールとして、全国から集まってきた様々な悩みを持つ子どもたちに生活の場を提供してきました。大自然と、生き物とが共にある牧場の生活を通して、生きる力を取り戻し、自立に向けた新しい人生を送ることが出来るように支援をしてきました。

この四半世紀にわたる子どもたちとスタッフの数々の泣き笑いの歴史を礎にして、2007年4月より、社会福祉法人が運営する二つの児童福祉施設として生まれ変わりました。そのひとつが、新たに建設した児童養護施設まきばの家です。2歳から18歳までの子どもたち20名(定員)が生活しています。様々な事情があって、家族と暮らすことが出来ない子どもたちですが、地域の子どもたちと一緒に小学校や中学校に通学しています。

もうひとつの施設は、これまでのフリースクールの宿舎をそのまま利用した自立援助ホームこどもの家です。義務教育を終了した15歳から20歳の青年たち6名(定員)が生活しています。朝夕の牧場の仕事を手伝い、規則正しい生活を身につけた後に、アルバイトなどをして自立に向けた準備をしています。

そして、2023年4月には「地域小規模児童養護施設 そうげんの家」を開設しました。定員4名の小さな家でより家庭的で一人ひとりの発達に沿った支援がなされます。木の温もりがある木造2階建ての施設には、かわいらしい北欧風の家具があり、部屋で過ごす楽しみがあります。地域の方や友達を招き、交流する地域交流室を設けました。地域の中の一つの家として、地域に溶け込んだ営みをしています。

遅々たる歩みではありましたが、おかげさまでやっとここまでたどり着きました。これからもデンマーク牧場の大きな懐の中で、スタッフひとりひとりが誠実に子どもたちに向き合い、そして寄り添い、たとえ棘の道であっても、共に真実の道を求める友として新しい地平を夢見ながら歩みを続けたいと思っています。

写真:松田正幸

児童養護施設まきばの家 施設長
小久保秀樹

 

写真:伏見進吾

自立援助ホームこどもの家 ホーム長
伏見進吾

 

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